DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液
DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液とは
ピロリドンカルボン酸とはアミノ酸代謝物のひとつで、肌の一番外側にある角質層に存在する天然保湿成分(NMF)のひとつ。皮膚中ではピロリドンカルボン酸は塩(えん)の形で存在しており、角質層の潤いを保つ作用がある。別名PCA-Na。
無色、透明の無臭の液体で、温度にかかわらず水によく溶ける。自然界にも存在している成分だが、通常はグルタミン酸から化学合成される。
保湿効果があることから化粧品に配合されるほか、石鹸や医薬品などの保湿剤としても利用されている。食品では大豆、糖蜜、野菜類などに多く含まれる。
育毛剤としての効果
角質層を保護することで頭皮のバリア機能を高め、乾燥や外部刺激、細菌などから頭皮を守り、フケや痒みを防ぐ効果があるといえる。頭皮の潤いを保つことで新陳代謝も良くなり、頭皮環境を正常な状態に近づける効果もある。
また、毛髪に対してもすぐれた湿潤性があり、パサつきを減らす効果があるため、切れ毛や抜け毛などを予防する効果も期待できる。
成分の注意点
高濃度でも刺激が少なく、安心して利用することができる。自然界に存在するほかアミノ酸から合成される保湿成分であり、元来頭皮を構成している成分でもあることから、安心して利用できるといえる。